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豚さんのために

20.06.05

動物のことをあまり書くと引かれてしまうかな、と思って
動物ネタは多くても月に1度まで、と決めているんですが、
今回はパブリックコメントの締め切りが11日と時間がなくて、
とても重要なことなので
特別に動物関連記事を連続します。
ペットの豚も展示施設の豚も屋外に出られなくなります。

豚さん

今、アニマルフェルフェアに大きく関わる
法律の改正が行われようとしています。

今回は豚の飼養衛生管理基準を見直すのですが、
この中に
豚の放牧を大きく制限する基準が盛り込まれているのです。

この法案が通ってしまったら、
豚の放牧ができなくなってしまいます!
畜産の豚だけではありません。

「豚を屋内に閉じ込めておけば
野生のイノシシとの接触が無くなるから
外部からのウイルス感染のリスクが低くなるだろう」
という安易な考えから出てきた案ですが、
すでに放牧の養豚場は二重に柵で囲まれていて、
野生イノシシと接触できない状態です。
対策はしっかりされており、
舎内飼いの方が放牧よりウイルス感染が起こりにくい
という根拠はありません

現に韓国で豚コレラ感染が確認された施設は
バイオセキュリティがとても強固で
優秀とされていた舎飼畜産場でした。

根拠もないのに動物の自由を理不尽に奪う、
こんな非人道的なことが許されて良いのでしょうか??

この法案が通れば
世界に遅れてやっとやっと、日本に芽生えてきた
アニマルウェルフェアの芽がつみ取られてしまいます。

舎内に閉じ込められた動物は日光も浴びることなく、
体も十分に動かせず、
慢性的なストレス下に置かれている上に、
過密で不衛生な環境下で細菌感染を防ぐために
抗生物質の投与を日常的に受けていて、
腸内細菌も崩れて免疫力が極端に低い状態です。
ウイルスに対する抵抗力がなく、
一匹が感染すると
密集・密室・密着空間でウイルスは一気に広がります。

過密な環境の舎内畜産不自然に太らされて過密な環境の舎内畜産と・・・

自由に動ける放牧自由に動ける放牧。
 
どちらがより衛生的で健康的か。
一目瞭然ではありませんか?

禁止すべきはむしろ舎内畜産ではありませんか?
 
「畜産」と聞くと草原に牛や豚が草を自由に喰む、
のどかな田園風景を思い浮かべますが、
そんなのははるか昔の話で、
今、一般的に流通されている食用肉の源である動物達は
生まれてからずっと
糞尿にまみれた薄暗い舎内に閉じ込められて
太陽の光を浴びることもなく、
風を感じることもなく、一生を終えます。

ただ一度、外に出るのは屠殺場に運ばれる時。

屠殺場に着くと、真夏でも水も与えられません。

どうせ殺して食べるのだから
どう扱っても良いのでしょうか?

食べる時に感謝すれば許されるのでしょうか???
 
動物も痛みや苦しみ、恐怖や寂しさ、喜びを感じる
私たちと同じ生き物です。

ステイホームで外出が制限されたのがストレスフルだ、
と人は言いますが、
畜産動物たちのことを考えると
私たちの制限なんて、どれ程のものかと思います。

あなたはお肉を食べますか?
食べるのであれば、せめて、畜産動物が生きている間、
尊厳を持って、快適に生きられる環境が与えられるように
ご協力くださいませんか?

法改正に向けて、パブリックコメントが募集されています。
締め切りは6月11日までです!

意見はこちらから提出してください ↓↓↓↓↓↓↓↓

『家畜伝染病予防法施行規則の一部を改正する省令案の意見・情報の募集について』

自分で文章を書くのがどうも・・・
という方は、下に私が提出した文章を載せますので、
それをコピペして出してください。

個人情報を書いてコピペするだけです!
3分で終わる作業です。
「動物がかわいそう」と言っているだけで、
指先ひとつ動かす労を惜しむのであれば
何も思わないのと同じです。

私が提出した意見です。
ここから下をコピーして提出意見(必須)のところにペーストお願いします。

↓↓↓↓↓↓↓↓ここから下をコピーペースト↓↓↓↓↓↓↓↓

飼養衛生管理基準(牛、水牛、鹿、めん羊、山羊)、飼養衛生管理基準(豚、いのしし)の次の2点の削除を提案します。
・「畜舎外での病原体による汚染防止」の項目の、「大臣指定地域においては、放牧場、パドック等における舎外飼養を中止」の一文。
・「放牧制限の準備」の項目
現在、二重柵の設置とワクチン使用の対策がなされている中、放牧豚が感染しやすいという科学的根拠はなく、放牧を制限する項目を追加する必要性はありません。現に韓国では、非常にバイオセキュリティが強固であり優秀とされていた舎飼畜産場がアフリカ豚熱(アフリカ豚コレラ)の最初の感染事例になりました。放牧により太陽光を浴びることでウイルスの毒性を失わせることが出来ることが考えられます。また、太陽光を浴びて自由に行動することにより畜産動物の健康状態、ひいては免疫力が高まり、ウイルス感染のリスクが減らせる可能性があります。アニマルウェルフェアは消費者にとって大きな関心事項です。せっかく芽生えた日本の畜産におけるアニマルウェルフェアと放牧の広がりを後退させるような項目は削除していただきたいです。

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池上 彩子

Saiko Ikegami.M.D., Ph.D.

マグノリア皮膚科クリニック
美容皮膚科医・医学博士

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