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丸くするだけじゃない!おでこのヒアルロン酸注射

21.07.24

額にヒアルロン酸を入れた症例写真ビフォーアフター
先日、ご紹介した美しい患者様のお写真を使わせていただいて、おでこのヒアルロン酸注射について説明します。
(≫ 写真の患者様の経過はこちら『2年間で若返って綺麗になられた患者様』)

なぜおでこにヒアルロン酸注射?

「おでこなんて意識したこともなかった」
「おでこは髪で隠せる場所だから必要ない」
と思われるかもしれません。
おでこは丸みを出すと若々しさや女性らしさを演出したりする効果がありますが、それだけではありません!

顔のたるみを改善するリフトアップ効果がありますし、顔のバランスを取るためにもとても有効な場所です。額のヒアルロン酸注射は色々な効果があるので、当院ではほぼ毎日、注入している人気の治療箇所です。ここからおでこにヒアルロン酸を注射することの意味を説明して行きます。

おでこのヒアルロン酸注射
 

凹凸の無い滑らかなおでこに

額が凹凸していると、男性的に見えたり、強い印象を与えたり、疲れているように見えたり、年齢を感じさせたりします。
ヒアルロン酸で凹凸を改善して額に丸みを出すと、女性らしい柔らかな印象が出て、若々しくなります。

おでこのヒアルロン酸注射

韓国の女優さんはおでこが丸い方が多いですね。

韓国の女優さんのおでこ
美容大国・韓国では丸みのあるおでこの持つ力がよく知られているのだと思います。

フェイスリフト効果

おでこにヒアルロン酸を注射して顔全体を持ち上げるフェイスリフト効果を出すことができます。

額にヒアルロン酸を入れた症例写真ビフォーアフター
(注:写真のモニターさまは、額の他に頬や顎などにもヒアルロン酸を注射して、ボトックスもお受けいただいています)

ヒアルロン酸フェイスリフトは当院で一番、人気のある治療です。注射で立体的な小顔にできるたるみ治療です。

やり方のイメージとしては、支点になる部位にヒアルロン酸を注射して、てこの原理のイメージで、下垂した部位を持ち上げるのです。この支点をどこに持って来るかがとても重要です。

支点になる部位(ヒアルロン酸を注射する部位)には大なり小なり、ボリュームが出ますので、ボリュームを出したい部位、あるいはトップに持って来たい部位を支点にします。

頬に入れ過ぎると、笑った時などにボリューミーになる、いわゆる『ヒアル顔』になってしまいます。これは不自然ですし、あまり美しくありません。

額は年齢とともに痩せて来る部位ですし、ある程度入れてもボリューミーになりにくいので、顔のボリュームがある方で、頬などはあまり注射をしたくないケースでも、支点として使える良いポイントです。

おでこにヒアルロン酸を注射した後でお鏡をお渡しすると、
「フェイスラインがシュッとした!」
「ほうれい線が浅くなった!」
「目の下のクマが消えた!」
と別の部位の変化に驚かれる方が多いです!

狭いおでこを広く見せる

「おでこに入れるとバランスが良くなると思いますよ」
とお話すると、
「おでこが狭いのにおでこを出すと変な感じになりませんか?」
と心配される方がいらっしゃいますが、注入方法を工夫すると、額を広く見せることができます。

おでこのヒアルロン酸注射

治療前のお顔は、おでこが少し狭い印象がありましたが、治療後には程良い広さになっていますね。

こちらの患者様は、実は見えているおでこだけではなくて、髪の生えている部分にもヒアルロン酸を注射しています。おでこが狭い場合、おでこの真ん中辺りにだけにヒアルロン酸を入れるとアンバランスになってしまうので、かなり上にも入れてバランスを取ることが多いです。

おでこのヒアルロン酸注射
 

広過ぎるおでこのバランスを整える

先ほどとは逆に、おでこが広い方の場合、広がりを抑えてバランスを取るようにヒアルロン酸を注入する場合もあります。これは今、良い症例写真が無いので、別の機会に改めて、写真を使って説明しようと思います。

顔のバランスを整える

お顔を上・中・下に分けた時に、3つのパーツがイーブンなバランスだとちょうど良いとされます。

治療前は中顔面の割合が大きく、上と下が弱かったのですが、治療後は上・中・下が均等な理想バランスになっています。

額にヒアルロン酸を入れた症例写真ビフォーアフター

これは、額にヒアルロン酸を注射したことで頬骨付近のトップの位置が上がったこと、下垂していた頬の位置が上がったこと(額ヒアルロン酸のフェイスリフト効果)、ひたいが立体的になって広くなったことが大きなファクターです。
(注:写真のモニターさまは、額の他に頬や顎などにもヒアルロン酸を注射して、ボトックスもお受けいただいています)

目が軽くなる

おでこが痩せると、余った皮膚が下垂して瞼にかかり、目が重くなります。
額の深い層にヒアルロン酸を注射してテントを張るように支えることで、皮膚の余りが少なくなって目が軽くなります。ある程度の量を入れると目の大きさも変わって、パッチリ目力が出てくることが多いです。

額にヒアルロン酸を入れた症例写真ビフォーアフター
 

額の横幅を抑える

年齢とともに額は平坦になり、横に広がります。
おでこにヒアルロン酸を注射して横の広がりを抑えると、立体感がでて、なおかつ、横幅が狭くなって、お顔がシャープになります。

横幅が抑えられる効果はおでこだけの局所に留まらず、顔全体にも波及して、お顔の横幅も抑える効果があります。

額にヒアルロン酸を入れた症例写真ビフォーアフター

額にテントを張るように立体的に支えることで、平面的に広く広がっていた額の横幅が抑えられて、立体的な額のラインを作ることができます。

おでこのヒアルロン酸注射の実際

ひたいは凹凸が出やすい部分ですし、注入する深さによって効果が変わりますので、とても奥が深くて難しい部位だと思います。

おでこのヒアルロン酸注射は痛い?

おでこのヒアルロン酸注射は、響くような独特の痛みがありますので、ブロック麻酔をして治療しています。左右1箇所ずつに麻酔を注射すると、おでこ全体に麻酔が効いて、その後は無痛となります。麻酔の注射は痛みがありますが、その後はとても楽になりますのでご辛抱ください。麻酔が効いた後は、針が動く感覚はあるけれど痛みはなくて、他人のおでこのような、変な感覚です。

深い層に注入する

ヒアルロン酸を浅い層に注射すると、凹凸が出やすくなりますし、十分なリフトアップ効果が出ないので、私は非常に深い層に注入しています。骨膜上の深い層に注入することで、テントを張るように組織を持ち上げてリフトアップすることができますし、凹凸も抑えることができて、仕上がりがきれいです。

硬い製剤を使う

ひたいは凹凸が出やすい部分で、柔らかいヒアルロン酸製剤を使って注射した方が凹凸が目立ちにくくて済むのですが、私は硬めのヒアルロン酸製剤を好んで使っています。
硬い製剤の利点は以下の3点だと思います。

まず、硬い製剤の方が額がブヨブヨした質感になりにくいということ。柔らかい製剤をある程度の量、注入すると、水を含んだようなブヨンとした柔らかい質感になります。これが嫌なので、硬めの製剤を使用しています。

2つ目の理由は、硬い製剤の方が組織のホールド力が強いからです。
組織をしっかりホールドしてリフトアップ効果が出やすくなります。

3つめは形状記憶効果です。
だれずに形を維持できて、立体的な形を維持しやすい製剤を使用します。

こういった理由で硬い製剤を使用します。なるべく凹凸が目立たないように、慎重に注入します。額の痩せがとても強い方の場合は、最初だけ少し柔らかめの製剤を使い、2本目以降、硬い製剤に切り替えたりしています。

おでこのヒアルロン酸注射
 

1回で最大2本まで

額はある程度、本数を使った方が綺麗に仕上げられる場合があります。(もちろん、少量できれいに仕上がるケースもあります)額にたくさんのヒアルロン酸を一度で注入すると、3日位、目周りまで腫れることがあるので、額に一度に入れられるヒアルロン酸の量は原則2本までとしています。追加したい場合は日を改めて注入させて頂くと、腫れのリスクを抑えて安心して治療が進められます。

ただ、ヒアルロン酸注射で大切なのは顔全体の調和なので、おでこだけにどんどん入れるというのは基本、やっていません。全体のバランスを取りながら、治療を進めます。

おでこのヒアルロン酸注射は難しい

しつこいですが(笑)、おでこをバランスよく綺麗に仕上げるのはなかなか難しいです。
毎日のようにやっている治療ですが、毎回、学びがあって、奥が深いなぁと感じます。真ん中だけにボリュームが入り過ぎてしまうとバランスがおかしくなりますので、トップの位置をどこに持ってくるかを調整したり、カーブをどうデザインするかとか…やればやるほどに、こだわりが出てきます。数年前とだいぶ、注入方法も注入ポイントも変化しました。

額はヒアルロン酸に限ると思う理由

おでこに入れる注入物として、『脂肪注入』と『FGF』(PRPに成長因子を混ぜたもの)があります。どちらも私はオススメしていない治療です。

額に脂肪注入をオススメしない理由

額への脂肪注入は、不要なところから取ってきたご自身の脂肪を痩せているところに注射してふっくらさせる、一見とても合理的な治療ですし、なめらかな丸みのあるひたいにできるので人気がある治療ですが、私は以下の理由から額への脂肪注入はオススメしていません。(私は額だけでなく、顔への脂肪注入はオススメしていません)

※ これは私の個人的な意見ということをご了承ください。上手に脂肪注入をされる先生もいらっしゃるかもしれません。

繊細にデザインできるのはヒアルロン酸注射

脂肪注入では注入した脂肪が全て定着するわけではなく、幾分少なくなります。それを見越して注入するのですが、どの位、定着するかは個人差があって不確定です。足りない場合は後から補正できるので良いとして、多過ぎた場合、ヒアルロン酸のように溶かすことができず、補正が難しくなります。

注入治療はとても繊細です。ちょっとした加減で仕上がりが大きく変わります。出来上がりを予想しながら入れる脂肪注入はリスキーだと思います。

ヒアルロン酸であれば、しっかり目で確認してデザインしながら治療ができます。

万一の時に溶かせる安心

ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼという薬で溶かすことができます。ヒアルロニダーゼを適切に注入すると、数分でヒアルロン酸が分解されて水になります。万一、効果が気に入らなければ、溶かすことができるのは大きな安心です。

リフトアップ効果を狙うならヒアルロン酸注射

当院でヒアルロン酸注射を入れる目的は、単におでこを丸くするだけでなく、フェイスリフトも狙います。ある程度、硬さのあるヒアルロン酸を使うことで、高いリフト効果を出すことができます。脂肪は硬さが不十分で、しっかりしたリフトアップ効果は出せないと思います。

自分の脂肪だから安全?

脂肪注入は自分の脂肪を取ってきて入れるのだから安全だと思いがちですが、実際はそうではなくて、塞栓のリスクはヒアルロン酸と同様にあります。何かが血流を阻害してしまうことが血流障害・塞栓で、原因は人工物であっても自分の組織であっても起こりうるのです。

こういったリスクは解剖や治療の知識を持った医師が慎重に行うことによってリスクを非常に低く抑えることが可能です。

知識を持った医師が慎重におこなっても、血流障害が起きてしまうリスクはゼロではありません。万が一、血流障害が起きた場合、ヒアルロン酸であればヒアルロニダーゼで速やかに溶解することができるのも、大切なポイントです。

ヒアルロン酸は人工物ですが、肌をはじめ眼球や関節など、身体にもともと存在する成分です。アレルギーを起こすリスクが非常に低く、使用されている歴史も症例数も非常に多く、安全性の高い製剤です。

FGF(PRP)をお勧めしない理由

PRPに成長因子を混ぜて注入する治療( FGFとかスーパーPRPとか、色々なネーミングがされています)があります。ほうれい線などが浅くなって、その効果が何年も持続する、増えるのは自分の組織だから安心、ということで人気があります。

ご自身のピュアなPRPだけを注入するのであれば何も問題ないのですが、PRP単体ではおでこにボリュームを出すまでの効果はありません。成長因子が混ざることによってコラーゲン増殖力がグンとアップして、額を丸くしたり、ほうれい線を目立たせなくまでの効果が出るようになります。

ですが、成長因子を混ぜることが危険です。成長因子でどの位、組織が増えるか予想ができません。ボリュームが増えすぎてしまった場合、シコリができたり、人相が変わってしまったりすることがあります。

当院には他院でお受けになった治療の補正に来院される患者様が多いのですが、FGFによるトラブルの方は月に何人もいらっしゃいます。FGFによるしこりはヒアルロン酸のように溶かすことができません。ステロイドを何度も注入したりしてボリュームを落とすのですが、元の状態まで戻すことはなかなか難しいです。

当院では、自然な仕上がりにこだわって美容医療を行っています。
どこが変わったか分からないくらい自然。
でも鏡を見たときに嬉しくなる、
久しぶりにあった友達から「全然変わらないね!」と言われる、
そんな仕上がりを目指しています。
また、他院で顔が大きくなってしまった方の
補正治療を毎日の様におこなっています。

美容医療が初めて、自分が何の治療をやったら良いのか分からない、まずはカウンセリングだけ受けてみたい、という方もどうぞご相談ください。

※初診・再診カウンセリング料が別途かかります。

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TEL 03-3486-7855

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【もっとヒアルロン酸注射を知りたい方】はこちら 》

患者様の感想

患者様からいただきました感想です。
(色々な治療の感想が混ざっています)
感想を頂きましたみなさま、ありがとうございます!

治療後のコメント
『前回は唇や輪郭などにヒアルロン酸を入れて頂きました。顔の輪郭がはっきりし、下がっていた口角も上を向き、大変キレイな形に仕上げて下さいました。ヒアルロン酸の回数を重ねるごとに肌の凸凹が滑らかになり、顔全体が引き締まりいい事ばかりです。以前は鏡を見るのがストレスでしたが、池上先生の施術を受けてから以前より前向きに過ごせています。本当に有難うございます。』
(44歳 女性 2021.4.16)

治療後のコメント
『いつも安心してお任せさせて頂いてます。見た目にわかる効果が自然に出て、大変うれしく存じます。これからもメンテナンスとし、定期的にお世話にならせて頂きます。』
(53歳 女性 2021.6.19)

治療後のコメント
『注入前は不安と期待で怖かったのですが、施術時間も短くやってよかったと思います。注入中も細かく仕上がりを確認して下さいましたし、とても慣れた手つきでテキパキと施術をして下さるのであっという間でした。信頼できる先生とクリニックだと思います。』
(36歳 女性 2021.5.14)

治療後のコメント
『自分が気になっていた所以外にもバランスを見て、プロのアドバイスで施術して頂けるので信頼できました。(自分では目元、ほうれい線、口元などを重点的に・・・と思っていても、具体的にどこをどうすれば若々しく見えるのか、とかわからなかったりもするので)』
(44歳 女性 2021.4.9)

治療後のコメント
『前回先生が提案して下さった治療法を選択して良かったなぁと思いました。自分でネットで調べるより先生にお任せしたら間違いない気がしました。また宜しくお願いします。』
(33歳 女性 2021.5.9)
ヒアルロン酸注射、ボトックスをお受けいただいています。

治療後のコメント
『初めてのヒアルロン酸、ボトックス注射で不安でしたが、先生の丁寧な説明と施術で安心してお任せすることが出来ました。変化が見られ、気持ちも少し明るくなりました。ありがとうございました。』
(41歳 女性 2021.4.27)

治療後のコメント
『自然な仕上がりを目指して頂いているところに共感と安心感を持ちました。』
(55歳 女性 2021.4.23)

治療後のコメント
『毎日鏡を見てアレコレ悩まなくなった気がします。』
(36歳 女性 2021.4.17)
ヒアルロン酸注射やボトックスをお受けいただいています。

治療後のコメント
『顔のたるみや二重顎が気になって来院しました。気になっていた部分がかなり改善されとても嬉しいです。以前より自分の顔に自信が持てるようになって、先生に感謝です。』
(33歳 女性 2021.4.15)

 

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Dr.池上画像
院長

池上 彩子

Saiko Ikegami.M.D., Ph.D.

マグノリア皮膚科クリニック
美容皮膚科医・医学博士

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