ニキビが出る場所は年齢とともに変化する
10代、20代の頃は頬やおでこ、眉間などにニキビが出ますが、30〜40歳前後になると、口やあご周りや首など、フェイスラインに多く出来るようになります。
大人ニキビの犯人はホルモンバランスの崩れだった!
アダルトにきびの大きな原因はホルモンバランスの崩れです。
生理周期の影響や、寝不足、肉体的疲労、環境の変化、発熱といった肉体的・精神的ストレスに影響されて、ホルモンバランスが崩れます。バランスが崩れると、男性ホルモンの働きが優勢になり、男性のひげが濃い部分でニキビが増えます。
大人のにきびは、肌のケアだけでは根治は難しく、体の内側から治療・予防する必要があります。
ケミカルピーリングなど通常のにきび治療に加え、ホルモンバランスを整えるプラセンタ注射、漢方、サプリメント、男性ホルモンを抑制する薬などを状態に応じてプラスすると効果的です。難治性の場合は、ビタミンAの内服を併用します。
大人ニキビには抗生剤はあまり効かないことが多いです。
ケミカルピーリング
思春期ニキビの治療にはかなり強いピーリングを行いますが、大人にきびはよりマイルドなピーリング(サリチル酸マクロゴールなど)で穏やかに炎症を鎮め、毛穴つまりを改善し、にきびができにくい肌質へと導きます。
段階的に強くしますので、赤みや皮向けなどの副作用が少なく、皮が剥けたりということはなく、人に知られることなくニキビ治療を行うことが可能です
〜 ケミカルピーリングの効果 〜
ホルモン療法
アダルトにきびはストレスなどが原因となってホルモンバランスが崩れるのが大きな原因のひとつです。
ホルモンバランスが整うと、にきびができにくい肌に変わります。
ホルモン療法は3ヶ月程度行い、一旦ニキビが改善したら、内服薬は中止することができます。
〜 ホルモン治療の効果 〜
ビタミンAの内服
ビタミンAの内服はアメリカでは難治性にきびの第一選択薬です。皮脂の過剰な分泌を抑えつつ、肌のターンオーバーをスムーズにすることで、毛穴の閉塞を防ぎます。
ビタミンAはニキビが改善した段階で中止します。内服の目安は2〜3ヶ月です。
〜 ビタミンAの内服の効果 〜
トレチノイン
トレチノインは角質を積極的にはがし、皮脂の分泌も抑えるホームケア用の塗り薬です。
現在あるにきびの炎症を抑えるだけでなく、新たなにきびを予防し、色素沈着を早く消し去ります。
〜 トレチノインの効果 〜
プラセンタ注射
ホルモンバランスを整えるプラセンタを皮脂分泌抑制の高いビタミン剤や皮膚の炎症を抑える薬とバランス良く配合し、点滴・注射します。内側からにきびを予防します。
〜 プラセンタ注射による大人にきび治療 〜
圧出
圧出は炎症性にきびに非常に効果的です。
にきびのてっぺんにレーザーでごく小さな穴を開け、皮脂を医療機器で押し出します。
ニキビの原因菌=ニキビ菌は嫌気性菌と呼ばれる空気を嫌う菌です。毛穴で活発に活動し、炎症が長引けばクレーター(ニキビ跡)が残ってしまうことがあります。
早い段階で圧出することで、跡を残すこと無くニキビの炎症が治まります。
※ご自分でにきびを潰すと、雑菌が入り炎症を起こしたり、クレーター・色素沈着などにきび跡の原因となりますので、お控え下さい。
〜 圧出の効果 〜
フラクショナルCO2レーザー
ひどいニキビ跡(クレーターやケロイド)を残しやすいニキビ(特に炎症が強いエラや頬のにきびなど)や、すでにニキビ跡のクレーターができている場合はフラクショナルCO2レーザーによる治療が効果的です。
フラクショナルCO2レーザーは深部から肌を入替えて、皮脂分泌や肌のターンオーバーを正常に整え、肌を根本的に入れ替えてしまう画期的な治療です。
今あるにきびを治すだけでなく、ニキビ跡(クレーターも含む)をキレイにし、更に新しいにきびができにくい肌質へと導き、強力なアンチエイジング効果もあります。
〜 フラクショナルCO2レーザーの効果 〜